玄米酵素

「人間は“食べ物”でできている。健康もまた然り。」〜創業者・岩崎輝明〜
2018年7月1日

「人間は“食べ物”でできている。健康もまた然り。」〜創業者・岩崎輝明〜

情報誌『はい!元氣らいふ(2011年9・10月号)』より、株式会社玄米酵素 創業者・岩崎輝明のインタビュー記事をご紹介します。


-目次-
1. 40年前に”玄米酵素”と出会い、食事の理論が分かった
2. 冤罪事件をきっかけに玄米発酵食品の機能性を学術的に研究
3. 米国では30年前に始まった食事改善運動でがん患者が減っている




1. 40年前に”玄米酵素”と出会い、食事の理論が分かった


お蔭様で会社設立から40年。短かったように感じますが、いろいろなことがありました。設立前、私は繊維問屋に勤めて8年半が過ぎ、独立を考えていた頃です。仕事は順調で、身を粉にして働いたお陰か、異例の早さで昇進。しかし、当時の私は、慢性胃炎や不眠症など体の不調に悩まされていました。その上、妻も肋膜を患い、娘二人も消化器系が弱く、次女はアトピー性皮膚炎もありました。まさに薬漬けの毎日です。

ちょうどその頃、出入りしていた得意先で、玄米自然食を扱っている人に出会いました。その人もかつては病気がちだったが、玄米自然食にして良くなったと言います。じっくりと話を聞いてみると、「自分の弟は医者をしているが、薬は症状を止めるだけで、治すものではない。人間の体は食べ物でできているのだから、その食べ物を本来の健康なものに戻せば、体も健康になる。そのためには、白米ではダメだ。白米はお米のカスの部分。玄米こそが米なのだ」と。

その話を聞き、「そうか、米は玄米のことか。胚芽が米のご本尊なんだ」と私には得心がいったのです。白砂糖も砂糖の一部、白パンも同様で、ビタミンもミネラルもありません。白米、白砂糖、白パン、これらを食していると、必ずやビタミン、ミネラル不足に陥り、その結果が病気になって現れます。これを実体験したのが私の一家だったのです。

それ以後、玄米食を始めたわけですが、子どもはまだ1歳と3歳で、玄米食は続きません。そんな折り、食べにくい玄米を麹菌で発酵させ消化を良くした玄米酵素があるという吉報が届きました。早速取り寄せて試したところ、3ヵ月後には、私だけでなく、子ども達や妻の体調も回復。確信を深めた私は、両親や弟にも食べさせましたが、皆良くなっていきました。

その後、この玄米酵素の開発者である岡田悦次氏と会い、玄米のもつ豊富な栄養素や発酵の有用性を聞き、更には、玄米酵素で補食しながら、食事を和食に改善していけば健康になれると聞き、私は、食事の理論が分かった!と思いました。食べ物が血液を作っている。血液は命そのものだ、と。



2. 冤罪事件をきっかけに玄米発酵食品の機能性を学術的に研究


この出会いにより私は起業を決意し、1971年10月に岡田氏と玄米酵素の本格的な製造販売を始めました。折りからの自然食ブームに後押しされて、事業は順調に推移していきました。さらに時の中曽根康弘首相が玄米酵素を食べていることが、新聞やテレビ番組で紹介されました。また、西部ライオンズの広岡達朗監督が、選手の健康管理に玄米酵素を利用するなど、各界の著名人の体験談が追い風となり、玄米酵素の名前は全国的なものとなっていきました。

ところが、順調に発展し続けていた96年、思わぬアクシデントに見舞われました。ハイ・ゲンキに甲状腺ホルモンを加えて販売したという、事実無根の疑いをかけられ、警察の強制捜査を受けました。無実が証明され、全面不起訴になるまで約一年かかりました。経済的に厳しい時期もありましたが、社員と販売店と力を合わせて、この危機を乗り越えることができました。

この事件をきっかけに、どこからも疑いをかけられることのないよう、玄米発酵食品の機能性について学術的に研究を始めました。岐阜大学の森秀樹学長をはじめ、東京医科大学の米田嘉重郎教授、九州大学の長山淳哉准教授、富山医科薬科 大学の田澤賢次教授が、驚くほどの成果を上げました。こうした研究結果は、国際的に権威のある専門誌に、20本以上の論文として掲載されました。こうした成果を日本をはじめ世界の人々の健康に役立てていきたいと思っています。



3. 米国では30年前に始まった食事改善運動でがん患者が減っている


アメリカで大ヒットした『フィット・フォー・ライフ』という栄養科学のカウンセラーが書いた本が数年前に日本に上陸しました。これは、世界の名著25冊にも数えられる本で、日本語訳の推薦文は三木元総理の奥様が書いています。その本によると、”我々は自然に即した本体の法則、すなわち「生命の法則」と呼ぶべき原則から外れてきているのではないか”と。例えば、午前中は排泄の時であり、果物を食べるようにと書いてあります。そして、肉は本来人間の体には馴染まない食べ物であり、牛乳も人間本来の飲み物ではない。カルシウムを取るためだけなら、果物や野菜で十分である。そして、日本食を礼賛しています。

日本では逆に食事が欧米化し、生活習慣病が増えて深刻な状況ですが、アメリカでは30年前に始めた大規模な食事改善運動で、今や大きな成果を上げてます。分かりやすいよう「食事指針ピラミッド」を造り、肉は少なく、穀物を多く食べる。その穀物も精白しない穀物にし、野菜の次に果物を多くする。そして牛乳と乳製品は減らす。最も減らすべきは砂糖と油と脂肪。この食事指針ピラミッドは、病院に入院している患者さん向けに作ったそうです。そうしたら、患者さんたちがどんどん実践していった。その結果、30年の間にがんは2%ずつ減り、心筋梗塞も3分の1に減った。おそらく医療費も相当減っていると思います。まさに、食事を改善すれば、健康は取り戻せるんですね。日本は逆に、がんは3%ずつ増えていて、心筋梗塞は1.6倍になっています。しかし日本でも、食事改善を基本に、玄米酵素で補食していけば健康になれるのです。これを多くの人々へと広めていくこと。これこそが、これからも続く私たちの使命だと思っています。

> 次号へ続く

情報誌『はい!元氣らいふ(2011年9・10月号)』
巻頭インタビューより

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