玄米酵素

食に対する考え方~食事道~

食に対する考え方~食事道~

「食事道」を提唱します

日本では古来、華道、茶道、書道、香道などのように、様々な文化を「道」として高めてきました。生き方としての武士道や、柔道、剣道などのスポーツも同様です。

(株)玄米酵素の創業者・岩崎輝明は、平成17(2005)年、日本に古くから伝わる「食の三原則」を基本とする食の考え方を「食事道」と名付け、その普及と実践に努めてきました。

食事道
創業者
岩崎輝明の書

食の三原則

  • 1. 適応食
    日本人に適した、米を中心とする穀物や野菜中心の日本の伝統食を心がけましょう。
  • 2. 身土不二
    自分の住む土地で取れた旬のものをいただきましょう。
  • 3. 一物全体食
    食物は全体でひとつの命。それを丸ごといただきましょう。

飽食・美食の時代となり、健康に不安を抱える人が増え、今や日本の医療費は40兆円を超えました。国民一人あたりの生涯医療費は、2,700万円ともいわれ、このままでは医療費で国が滅びかねません。

「食事道」から外れた食べ方は、日本の伝統食文化を喪失し、ひいては心身の健康に異常を招き、日本の道・日本の国・日本民族を滅ぼすことになります。

そんな今だからこそ、日本の食文化の原点に立ち戻る必要があるのではないでしょうか。そこで柱となるのが、日本人の食の基本ともいえる「食の三原則」です。先人の叡智として受け継がれてきた「適応食」「身土不二」「一物全体食」の三原則をもういちど見直してみませんか?

食の三原則

世界から賞賛されている「日本型食生活」の基本ともいえるのが、先人の叡智として受け継がれてきた「食の三原則」という考え方です。

1.適応食

その動物が何を食べるのに適応しているかは、「歯の発達」「あごの動き」「胃腸や腸内細菌の役割」によって決まります。

草食動物

草食動物

草食動物は、植物(葉・穀類)の固い構造をすりつぶせるよう、臼歯が発達し、あごは上下・左右に動かせます。植物の少ない栄養を吸収するために、腸が長くなっています。

肉食動物

肉食動物

肉食動物は、肉を切り裂きやすいよう、鋭くとがった犬歯が発達し、臼歯はハサミのようなかみ形で、あごは上下方向に動きやすくなっています。肉類は胃で十分消化できるので腸は短めです。

ヒト

ヒト

ヒトは犬歯より臼歯が発達し、あごを横方向にも動かせ、腸も長めであること、また腸内細菌叢も炭水化物を分解する腸内細菌が多く、肉食動物に特徴的な腸内細菌が少ないことから「穀類・野菜を主に、動物性食品は少なめの食性」が適応食と言えます。

2.身土不二

身土不二

身土不二とは、自分の身体と土は一体であり、自分の住んでいる国、土地でとれたものを食べよう、という考えです。
最近の研究で、日本人の約90%には海藻を消化する遺伝子を持つ腸内細菌がいるのに対し、外国人には非常に少ないことが分かりました(★)。これは日本人が長年、海藻を食べ続けてきたためと思われます。

人間はその環境に合うよう、長い年月をかけて身体を変化させてきました。私たち日本人は、先祖代々食べ続けてきた、穀物・野菜を中心とした日本食が体に合っていると考えられます。

旬も重要です。ビタミンCは旬の野菜に多く含まれています。食がグローバルになった今だからこそ、身土不二を見直したいものです。

★Nature. 2010 Apr 8;464(7290):908-12. doi: 10.1038/nature08937.

3.一物全体食

一物全体食

一物全体食とは、食べ物はまるごと食べることが理想的、という考え方です。

野菜はできるだけ皮をむかない。魚は切り身よりもまるごとの小魚を食べる。米は白米よりも、精白しない玄米。にんじんに含まれるβカロテンは、実は皮の部分に多く含まれています。丸ごと食べる小魚は、骨まで食べられ、カルシウムなどのミネラルを多く取ることができます。

玄米と白米を比較してみます。便秘を防ぐ食物繊維は、玄米は白米の約5倍。糖の分解や脳・神経の働きを助け、疲労回復に役立つビタミンB1は約8倍。肌を正常に保つビタミンB6は約11倍。玄米は、現代人が不足しがちな栄養素を効率よく取ることができる、まさにスーパーフードです。

玄米と白米に含まれる栄養素を比較したグラフ

栄養表

以上の「食の三原則」を踏まえ、日本人にとって健康的な食生活を示したのが、日本型ピラミッドです。
このバランスを日々意識したいものです。

健康を保つ日本型食事ピラミッド