- 「食品添加物」は、安全?危険?食品の裏側を考えましょう
- 2019年7月30日
「食品添加物って、安全ですか?危険ですか?」といった質問をよく受けます。
基本的に食品添加物は、安全性が確かめられた上で使用されています。
しかし、昔は普通に使われていた食品添加物が、現在は使用禁止になっているという例がたくさんあります。「今は安全」と言われている食品添加物も、明日には使用禁止になる可能性があるのです。
また、海外で禁止されているのに、日本で使われている食品添加物は多数あります。
例えば「黄色4号」「黄色5号」「赤色40号」「赤色102号」は、イギリスでは使用が禁止されています。
食品添加物の種類と使用されている食品
日本では非常に多くの食品添加物が使われています。欧米では危険性があると採用されていない食品添加物が、認可・使用されているのが現状です。
食品添加物は、どのような食べものに使われているのでしょうか?一例をご紹介します。
【防カビ剤】腐敗やカビの発生を防ぐ(レモン、オレンジ、バナナ)
【保存料】食品の保存性を高める(ハム・ソーセージ、ちくわ・かまぼこ、漬け物)
【発色剤】肉製品や魚卵の色の黒ずみを防ぎ、ピンク色の状態にする(いくら・すじこ、食肉製品、たらこ)
【着色料】食品を着色して色調を調整する(菓子、福神漬け、ハム・ソーセージ)
【酸化防止剤】酸化による品質の低下を防止する(バター、魚介冷凍品、缶詰)
【甘味料】砂糖の代替品として(チューインガム、菓子、漬け物)
【漂白剤】色を白くする(レンコン、かんぴょう、たくあん)
食品添加物の影響を減らす食品の選び方
「できる限り食品添加物の使われていない食品を選びたい」と、パッケージの裏を見る方も多いと思います。しかし、パッケージの原材料名だけを見ればよいかというと、そうでもないのです。食品添加物は表示のルールが複雑で、食品の裏側を見ただけではなかなか理解ができません。
食品添加物のソムリエと言われる安部司さんによると、対処方法は以下の二つ。
1.食品添加物についての知識を増やし、できるだけ少ない食品を選ぶ。
消費者が添加物の多い商品を買わなければ、メーカーも変わります。
2.吸収を防ぐ可能性のある成分「食物繊維」の多い食品をとる。
食物繊維には、食品添加物などを吸収して排出してくれる働きがあると言われています。食物繊維の多い「野菜、海藻、玄米などの未精白穀物、大豆などの豆類」をしっかり取るようにしましょう。
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