- 「翌朝つらい…」を防ぐ、二日酔いになりにくい飲み方&栄養対策
- 2025年8月8日

お酒を飲む機会が増えると、ついつい飲みすぎてしまうこともありますよね。
「翌日つらくて動けない…」という経験がある方も多いのではないでしょうか?
今回は、「二日酔い」の原因と対策について、わかりやすく解説します🍶✨
なぜ二日酔いになるの?

【症状】
二日酔いは、お酒を飲み過ぎた翌日に起こる、頭痛・吐き気・めまい・食欲不振などの不快な症状のこと。
個人差はありますが、多くの場合は24時間以内に回復します。
【原因】
主な原因は、肝臓でのアルコール分解が追いつかなくなること。
しかし現在では、以下のように複数の要因が関係していると考えられています。
- アルコールの利尿作用による脱水
- アルコールにより糖代謝が乱れ、低血糖になる
- アルコールが胃などの消化管粘膜を刺激し、炎症を引き起こす
体内で起こる変化とは
二日酔いの主な原因は、体内で発生する「
アセトアルデヒド」という有害物質。
では、お酒を飲んだとき、体の中ではどんなことが起きているのでしょうか?
- アルコールが胃や腸で吸収され、血液を通じて肝臓へ送られる。
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- 肝臓でアルコールが「アセトアルデヒド」という有害物質に分解され、さらに最終的には水と二酸化炭素に変わり、体外へ排出される。
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- 飲みすぎると、血中のアセトアルデヒド濃度が上昇し、頭痛や吐き気などの症状が出る。
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- 肝臓の処理能力を超えると、アセトアルデヒドが体内に残り、翌日まで不快感や食欲不振が続く(二日酔い)。
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【アセドアルデヒドの処理が追いつかない原因】- 飲み過ぎ
- 肝臓の処理能力の個人差(体格や遺伝)
- 体調不良時の飲酒
- ストレスによる過度な飲酒ペース など
実は、日本人の約4割はアセトアルデヒド分解酵素が働きにくく、お酒に弱い体質。
遺伝的にお酒が飲めない方も多いため、
無理にすすめるのはNGです❌
二日酔いを防ぐおすすめ食材&対策
●二日酔いの対処法- 水分をしっかりとってアセトアルデヒドの排出を促す
- 脱水対策には少量の塩分もプラス(梅干し、味噌汁が◎)
- 消化のよいおかゆで糖質を補い、ビタミンU(キャベツなど)で胃粘膜の修復を
- お酒を飲むと不足しやすいビタミンB1やナイアシンを補う
- 抗酸化成分(ビタミンA・C・Eのほか、ポリフェノールやカロテノイド)で、アルコールによる体へのダメージ回復をサポート
●予防するには…- 空腹での飲酒は避ける
- 水分をとりながら、ゆっくりペースで
- 食事やおつまみと一緒に
●おつまみにおすすめの食材
肝機能を助ける:
ごま、梅干し、しじみ、アサリ、タコ
胃を守る:
かぼちゃ、オクラ、なめこ、キャベツ
ビタミンB1:
玄米、豆腐、納豆、ナッツ類
ナイアシン:
まいたけ、かつお節、ピーナッツ、かぼちゃ
ビタミンC:
ピーマン、ブロッコリー、じゃがいも
⚠️ アルコール × カフェインの組み合わせに注意!
エナジードリンクなどとの同時摂取は、酔いを感じにくくなり、過剰摂取のリスクがあります。
農林水産省でも注意が呼びかけられています。 |
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楽しいお酒の場でも、翌日を元気に迎えるためには「飲み方」や「体のケア」が大切です。
無理のない範囲で、お酒と上手に付き合っていきましょう😊
【参考文献】
『いちばんわかりやすい栄養学の基本講座』(成美堂出版)
『一生役立つ きちんとわかる栄養学』(西東社)
カフェインの過剰摂取について(農林水産省)
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