毎日使う化粧品。その成分について、どのくらい意識したことがありますか?
肌につけるものだからこそ、どんな成分が使われているのか、安全性についても知っておきたいですよね。
そこで今回は、化粧品の成分、中でも石油由来の成分について取り上げてみました。
分類・配合目的 | 主な用途 | 主な石油由来成分 例:表示名称 |
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鉱物油 | 石油を精製した人工油のことで、クレンジング成分やクリームなどのベースエモリエント成分として使われています。 | 例:ミネラルオイル、ワセリン、パラフィンなど |
界面活性剤 | 水と油を混ぜ合わせる乳化成分や、汚れを落とす洗浄成分として使われています。 | 例:ラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸TEA、ラウラミンオキシド、ラウラミノプロピオン酸Na、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリソルベート00、セテス-00、ステアリン酸PEG-00など |
合成色素 (着色) |
科学的に合成された色素で、着色の目的で食品・化粧品などに添加されるために作られたものです。タール色素とも呼ばれています。 | 例:〇色00号、赤202、青1など |
合成香料 (着香) |
石油を主原料にしてつくられる合成のフレグランス成分で、賦香成分として使われています。 | 香料 |
防腐剤 | 化粧品が腐らないように菌の発生を抑えたり、劣化を防いだりするために使われています。 | 例:パラベン(メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン)、フェノキシエタノールなど |
保湿剤 | 肌に水分を与えたり、みずみずしさを保ったり、しっとり感を与えるベースや保湿成分として使われます。 | 例:DPG(ジプロピレングリコール)、BG※、ペンチレングリコール※、PEG(ポリエチレングリコール)、PG(プロピレングリコール)、1,2-ヘキサンジオール、乳酸Naなど ※BG・ペンチレングリコールには、石油由来のものと、植物由来のものがあります。 |
原料・成分の溶剤 | 植物などの原材料から原料となるエキスを抽出する際の溶剤(溶媒)として使われます。 | 例:エタノール※、BG※など ※エタノールやBGには、石油由来のものと、植物由来のものがあります。 |
増粘剤 | 化粧品の粘度を高めて使用感を調整したり、安定性を高めたりするために使われます。 | 例:カルボマー、ポリビニルアルコール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ポリアクリルアミドなど |
紫外線吸収剤 | 日やけ止めなどに配合されて、紫外線を吸収することで、紫外線から肌を守る成分です。 | 例:メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレンなど |
シリコーン (ベース) |
化粧品ののびをよくしたり、ベタつきを抑えたり、肌や髪のすべりをよくする成分です。スキンケア・メイク・ヘアケアに幅広く使われるシリコーンです。 | 例:シクロメチコン、ジメチコン、シクロヘキサシロキサン、フェニルトリメチコンなど |
pH調整剤 | 化粧品のpHを調整するための成分です。アルカリ剤や酸性剤があります。 | 例:TEA(トリエタノールアミン)、DEA(ジエタノールアミン)、イソプロパノールアミン |