なんとなく疲れがとれない、冷房で身体が冷える…など、心も身体もすっきりしない日が続いていませんか。
そんな時にオススメなのが、1日1粒の「梅干し」です。
今回は、知れば知るほど毎日欠かさず食べたくなる、梅干しの健康パワーをご紹介いたします。
疲れ&冷え対策に「梅醤番茶」
朝のスタートに1杯のコーヒーもいいですが、
オススメは【梅醤番茶】。
梅醤番茶とは、種を取ってたたいた梅干しをカップに入れ、すりおろした生姜の汁と醤油を適量加えて熱々の三年番茶を注いだものです。
梅干しに含まれる「クエン酸」には代謝を上げる働きがあるため、冷え症の方や疲れを感じやすい方にオススメです。
また、ショウガの辛み成分「ジンゲロール」は、加熱されると「ショウガオール」に変わり、血行をよくして身体を温めてくれます。
冷え症の方は、就寝前に飲むのがオススメです。
塩分を含むため、飲む量は1日2杯まで、飲むタイミングは朝の空腹時がオススメですが、胃腸の弱い方は食後にしましょう。
使う梅干しは国産のもの、ショウガはおろしたての生ショウガや乾燥のものがよいでしょう。
時間がない時は、市販の梅醤番茶が手軽です。
梅の美容・健康効果
酸っぱい食べ物の代表、梅干しには
クエン酸や
梅リグナンなど、美容が気になる人や、疲れ・ストレスを感じやすい人の強い味方となる成分が含まれています。
●抗酸化作用
梅に含まれるポリフェノールの一種、梅リグナンには、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用があると言われており、シミやシワの対策にもなります。
また、抗炎症作用・抗ウイルス作用があることもわかっています。
●胃の健康維持
梅リグナンは、胃の粘膜に住み着くピロリ菌の動きを止め、死滅させる働きがあることから、胃の病気を予防する効果も期待されています。
●エネルギー代謝
強い酸味の元であるクエン酸やリンゴ酸は、体内でエネルギーを作り出すサイクルを活発にする働きがあるため、疲労回復、美容やダイエットへの効果が期待できます。
●ストレス対策
クエン酸には、ビタミンDやマグネシウムと同じように、カルシウムの吸収を助ける働きがあると言われています。
また、疲労でダメージを受けた細胞を修復する際にもクエン酸が役立っています。
●貧血対策・骨の健康維持
クエン酸には、鉄やカルシウムなど、身体に吸収されにくいミネラルを包み込み結合して、吸収率を高める働きがあります。
また、カルシウムが骨から出ていくのを防ぐ働きもあると言われています。
そのため、貧血を予防したり、丈夫な骨や歯をつくったりする働きを高めることができます。
選ぶなら、昔ながらのしょっぱい梅干し
スーパーなどで売られている梅干しの多くは、
「調味梅干」に分類されます。
調味梅干は、塩抜きをしてから砂糖や酢などで味をつけられており、加工の過程で梅本来の味や香り、栄養が少なくなっています。
また、塩分濃度が下がることで保存が効かなくなるため、保存料が使われていることが多いのです。
昔ながらの梅干しは、梅を塩に漬けたシンプルなもの。
とてもしょっぱいですが、梅の栄養が残っており、また塩分濃度が高いので保存がききます。
選ぶなら、昔ながらのしょっぱい梅干しを選んでみませんか。
***
食品衛生法が改正され、梅干しなどの漬物も許可がなければ販売できなくなりました。
そのため、もしかしたら手作りの梅干しが手に入りづらくなってしまうかもしれません。
この機会に自家製梅干しにチャレンジしてみてはいかがでしょうか(^^)
【参考文献】
朝一杯のコーヒーよりも梅醤番茶!どうして? YouTube玄米酵素公式チャンネル
『「いつまでもキレイ」と言われる人がやっている 美人をつくる食事 食べて、痩せる! 健康になる!』(徳間書店)
『健康美人をつくる50の食習慣 FOOD LIST』(IDP出版)
『新・野菜の便利帳 健康編』(高橋書店)
日本農林規格 農産物漬物 (農林水産省)
【関連記事】
保存がきく伝統食材のパワーを上手に取り入れよう!
日本人のカラダは湿気やすい!?梅雨のむくみ対策
旬の野菜で夏バテ防止!おすすめ食材もご紹介
梅雨時の湿度&低気圧が起こす不調と食事でできる対策