玄米酵素

傘になる 〜弊社代表・鹿内のメッセージ〜
2020年4月16日

弊社代表・鹿内のメッセージをご紹介します。皆さまの「心の栄養」になれば幸いです。

傘になる




「働き方改革」が4月にスタートしました。皆さんの職場や身近なところでの変化が少しずつ現れているような気がしますが、いかがですか?

最近話題の「チコちゃんに叱られる!」では、目玉のシーンであるチコちゃんの顔を長い時間映らないように、CG(コンピュータグラフィックス)チームを少しでも休ませるようにしました。あるいは、NHK朝ドラを土曜日は放映しないようにもするらしいです。「労働時間の短縮」が目的ですね。

固い話になりますが、「働き方改革」の3つの柱は、
1. 長時間労働の是正
2. 不合理な処遇差の解消
3. 多様な働き方の実現
です。日本が直面している労働力不足の改善を目的としています。とても良いことと思います。

ですが、反面こんなことも。仕事量を減らすなどの労働環境の改善を置き去りのまま、掛け声だけにとどまっていて「サービス残業」や「持ち帰り残業」が発生し、決して良い方向になっていないケースです。これを、時短ハラスメント、ジタハラと呼ぶ人もおります。
背景には、労働基準監督署などの目をより気にするようになった企業が、人員増などの環境改善をしないまま体裁だけを整えようとしている、と指摘する向きもあります。

さて、視点を変えてみます。社会システムのお手本の国、スウェーデン駐日大使のマグヌスさんは、「人生100年時代を見据え、社会、自治体、企業には、何歳になっても、学び直しができる環境づくりが重要だ」と言っています。なるほどとても合点のゆく意見です。これからは、数量的な「働き方改革」だけではなく「学び方改革」が大切と考えると、新しい時代の展望が広くなりませんか?

人生二毛作、三毛作の時代だと言われています。副業も認められるようになりました。転職も容易になるでしょう。ますます、学ぶ機会と時間が増えましょう。ですから、これからの成熟社会で重要なのは、生きがい・やりがい、社会とのかかわりです。どんなに、時短が進もうと、日々の働き、暮らしに充実感がなければ、本末転倒です。自国ファーストや自分ファーストが叫ばれて、世知辛い(古い表現ですが)世の中になってきました。こんな時代だからこそ、「世のため人のため」感覚が、100年時代に相応しい生きがい・やりがいに繋がるのではないでしょうか。「働き方改革」の柱に、是非とも加えてもらいたいものです。

森進一さんの大ヒット曲「おふくろさん」の一節です。とても好きな言葉です。
・・・世の中の傘になれよと、教えてくれた、あなたの真実、忘れはしない・・・「世の中の傘になれ」、いい言葉ですね。しみますね。




株式会社玄米酵素 代表取締役社長 鹿内正孝

弊社情報誌『はい!元氣らいふ2019年9・10月号』より