玄米酵素

せっかくだから 〜弊社代表・鹿内のメッセージ〜
2019年7月10日

弊社代表・鹿内のメッセージをご紹介します。皆さまの「心の栄養」になれば幸いです。

せっかくだから




昨年4月に念願の場所を訪れました。山形県鶴岡市の「藤沢周平記念館」です。ご存じ、『たそがれ清兵衛』、『武士の一分』の作者です。主に庄内地方をモデルにした「海坂藩」を舞台として、庶民や下級武士の哀歓を描いた時代小説を数多く残しました。特に『蝉しぐれ』が好きです。


移動の合間でしたので慌ただしく館内に入りました。入口の年表をじっくりと眺めているご婦人を追い越しながら、先へと進み、再現された自宅書斎や自筆原稿を眺めて、30分もいたでしょうか。出口表示に従いながら歩いてゆくと、先ほどのご婦人がまだ、年表付近に…。鶴岡の方だろうか?熱心な方だな。うしろ髪をひかれつつ、次の町へ向かいました。




先月は大阪の「司馬遼太郎記念館」に足を運びました。ここでなければ手に入らない『二十一世紀に生きる君たちへ』を買うためと、安藤忠雄さん設計の建物、8万冊に及ぶ蔵書、資料、亡くなった日のままにある書斎を見たかったからです。

ここも相変わらず短時間でした。ですが、高さ11メートルの壁面の書棚を眺めながら、司馬遼太郎の創造空間でしばし過ごせましたし、『二十一世紀に生きる君たちへ』を手にすると、僅かながら、「しばりょう」の世界に触れられた気がしたのです。

だからでしょうか。帰路について、ふつふつとあることが思い起こされました。「藤沢周平記念館」でのご婦人の姿です。…あの方は作者の生きざまに触れようとしていた。…私はもしかしたら、記念館を駆け抜けただけだった。藤沢周平の何を知りたくて行ったのだろう?


大げさと思わないでくださいね。私は、日本の城巡りがとても好きで、「100選」といわれるものは、40か所ほど行っています。すべて訪れるのが目標です。ですが、今猛省しているのです。スタンプラリーをしているつもりではないのに、行くことだけが目的になってしまっている。その城の歴史を学びながら佇まいに触れることに、だいご味があるのに、そそくさと外観の写真を撮って、満足しているのです。なんともったいない!時間をかけてゆっくりと、という意味だけではありません。知りたいことなどの目的を、事前に考えながら行くようにしたら、もっと楽しいはずですね。


初対面の人に会う時も同様です。その方の故郷のこと、趣味のこと、知っておくと会話がはずみますし、すぐ仲良くなれますね。そういえば、事前にわが社のHPをきちんとご覧になっている方に出会うと、話題が広がりますし、感謝や信頼感も生まれ、嬉しくなります。


再び「藤沢周平記念館」を訪れる機会のためにも、日頃から心がけておこうと思う出来事でした。



株式会社玄米酵素 代表取締役社長 鹿内正孝

弊社情報誌『はい!元氣らいふ2019年7・8月号』より

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