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梅雨時期に多い「天気痛」とは?
2019年7月5日

梅雨時期に多い「天気痛」とは?

「雨の日は決まって頭痛がする…」
「梅雨どきになると古傷が痛む…」
「台風が来るとめまいがする…」

天気の変化による不調に悩まされていたら、それは「天気痛(気象病)かもしれません。

大きな要因は【気圧の変化】。そして、痛みや不調の発症には【自律神経】が大きく関わります。

今回は、天気痛が起こるメカニズムや、症状を改善するセルフケアについてご紹介します。



 そもそも「天気痛」って何?


「天気痛」とは、天気の影響で不調が現れたり、慢性の痛みが悪化したりする病態のことをいいます。(気象病とも呼びます)

天気には「気温」「気圧」「湿度」などさまざまな要素が関わっていますが、特に「気圧」の変動が天気痛に大きく影響していることがわかっています。

症状はさまざまで、頭痛、めまい、肩こり・首痛、古傷の痛み、腰痛、倦怠感、気分の落ち込み、眠気、うつ・不安感、神経痛の悪化、関節リウマチの悪化、耳の症状(耳の痛み、耳鳴り、聞こえが悪くなる)などがあります。



 天気痛のメカニズム


そんな「天気痛」のメカニズムを簡単にいうと、

天気の変化を身体が感じる

変化がストレスになり交感神経に作用する

痛みが生じる


というものです。


人間には、耳の奥にあるリンパ液で満たされた「内耳」という部分に気圧を感じるセンサーがあります。気圧が低下すると、内耳のセンサーが気圧の変動を感じとって興奮してしまい、体を動かしていないのに「動いた」という誤った情報が脳へ送られます。このとき、目から入る情報とリンパ液が伝える情報に食い違いが発生するため、脳は大混乱、それが大きなストレスとなります。

ストレスにより交感神経が活発になり、自律神経のバランスが崩れた結果、

・だるさや眠気が生じる
・心拍数の増加や血管の収縮が起こる
・血流障害や筋肉の緊張による頭痛や肩こり
・古傷や持病などの慢性痛が悪化する

 など、さまざまな体調不良が引き起こされます。



 大切なのは自律神経を整えること



天気痛は自律神経と深い関わりがあるため、自律神経を整えるような生活を心がけることが大切です。

食事は栄養バランスを意識しながら、体を温めるもの、流れを良くするのに役立つものを取り入れましょう。また食事の時間や栄養バランスも規則正しく取るようにして、体内のリズムを整えることも心がけましょう。

自律神経を整える食事法と生活習慣のポイントについて、詳しくはこちらをご覧ください



 天気だけとは限らない気圧の変動




天気痛になりやすい時期は、気温差や気圧の変動が大きく自律神経が乱れやすい春先、低気圧が続く梅雨、さらに夏から秋にかけての台風シーズンです。

ただ、体が気圧差を感じるのは天気だけではありません。

例えば新幹線に乗ったとき、高低差のあるところを高速で移動すると気圧差が生まれます。また、高層ビルのエレベーターで一気に昇降するときなども、気圧の変動を体験することになります。



 簡単にできる自律神経セルフケア


マッサージやツボ刺激もオススメです。いくつかご紹介します。


★くるくる耳マッサージ
耳と耳のまわりをもみほぐし、内耳の血行をよくするマッサージ。

1.両耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っ張る。
2.耳を横に引っ張りながら、5秒間くるくる回す。
3.耳を上下2つに折り畳み、5秒間キープする。
4.手のひらで耳全体をおおい、ゆっくり5秒間くるくる回す。

1〜4を1日3回(朝昼晩)行う。
マッサージ後にホットタオルなどで耳を温めるとより効果的。


★ツボ刺激
自律神経に作用して、天気痛に効く手・足のツボ。
左右とも押して、より痛いほうを強く刺激しましょう。

【内関(ないかん)】

腕の内側、手首から肘方向に指3本分の所にあるツボ。息を吐きながら親指でゆっくり押し、息を吸いながら力をゆるめる。もともとは酔い止めのツボで、めまいやふらつきに効きます。


【児[(れいだ)】

足の人差し指の外側(中指側)、爪のわきにあるツボ。手の指で押したり、手で押しづらければ反対の足のつま先で強く押す。



天気に影響されやすい方は、ぜひ試してみてください。


【参考】
書籍『天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法』(著)佐藤純
栄養と料理(2019年7月号)



★自律神経について詳しく知りたい方はこちら


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