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エアコンによる冷えすぎと乾燥から体を守ろう!効果的な冷房活用術
2025年6月13日

エアコンによる冷えすぎと乾燥から体を守ろう!効果的な冷房活用術


今年の夏も暑くなりそうですね。

暑さ対策に欠かせない冷房ですが、冷えすぎが気になる方も多いのではないでしょうか。

体調を整え、少しでも快適に夏を過ごせるよう、冷房と体調管理のポイントをご紹介します。



冷房病って何?



●冷房病の原因
人の体は通常、一定の体温に保たれています。しかし、エアコンの風が長時間体に当たると、血流が悪くなり、冷えや倦怠感を引き起こします。

また、気温の高い屋外と冷房のきいた室内との極端な温度差によって、体温調節機能が乱れ、自律神経の働きにも影響を及ぼします。

これがいわゆる「冷房病」であり、さまざまな症状を引き起こす原因となります。

特に女性は、男性に比べて筋肉量が少なく、熱を生み出しにくいため、冷えやすいとされています。


●冷房病の主な症状
冷え、疲労感、不眠、めまい、頭痛、肩こり、動悸、便秘、免疫力の低下 など


また、冷房の風により肌や目、鼻、喉の粘膜が乾燥しやすくなります。

粘膜の乾燥は感染症のリスクを高めますので、乾燥対策も忘れずに。




冷房(エアコン)の効果的な使い方



環境省によると、安全衛生法(事務所衛生基準規則)で定められた室温の目安「17〜28℃」に基づき、夏季の室温は28℃が推奨されています(※設定温度ではなく室温の目安です)

エアコンの設定温度が28℃でも、実際の室温がそれ以上になることがあります。

湿度とあわせて室温をチェックし、必要に応じて調整しましょう。

特に、高齢者や乳幼児がいる家庭では、28℃よりやや低めに保つことが望ましいとされています。


- 冷房の効果的な使い方 -

  • 夏本番前にエアコンの試運転を行い、異常がないか確認しましょう(修理は早めに)。
  • 冷房をつける前に窓を開けて換気をすると、冷房の効果が高まります。
  • 自動運転モードを活用して、安定した温度を保ちましょう。
  • 室温が28℃を超えたら設定温度を調整し、サーキュレーターなどで空気を循環させましょう。
    このとき、エアコンの風が直接体に当たらないように注意してください。
  • 熱帯夜など、就寝直後は汗をかきやすいため、入眠の1時間前には部屋を冷やし、入眠後3時間ほどで切れるようタイマーを設定しましょう。
    室温は28℃前後、湿度は50〜60%を目安にすると、寝つきがよくなり、冷えすぎも防げます。




冷房だけに頼りすぎない工夫を



暑さが厳しくないときは、自然の風を取り入れて快適な室内環境を目指しましょう。

ただし、暑さを我慢しすぎると熱中症のリスクが高まります。
無理のない範囲で実践することが大切です。


🍃自然の空気を活かす工夫
  • 対角線にある窓を開けて風の通り道を作ると、効率的に換気できます。
  • 対角に窓がない場合は、換気扇(レンジフードでも可)やサーキュレーターを使って空気を流しましょう。
    無風の日は扇風機の首振り機能で空気を動かすと効果的です。


💧湿度もチェック
  • 室温が適温でも、湿度が高いと体感温度が上がります。
  • 除湿機などで湿度を下げると、体感的な暑さが和らぎます。
  • 湿度が10%下がると、体感温度が約1℃下がるとも言われています。
    なお、安全衛生法では、湿度の目安は40%以上70%以下とされています。




冷房による冷えすぎを防ぐ生活の工夫



🛁生活の工夫
  • 夏でも湯船に浸かって身体を温めましょう。
  • ストレッチなど適度な運動で血行を促進しましょう。
  • 軽装を心がけましょう(スーツと軽装では体感温度が2℃違うとも言われます)。
  • うちわで風を送り体感温度を下げる、窓には断熱シートを貼るなどして室温の上昇を防ぎましょう。
  • 冷気が直接肌に当たらないように注意しましょう。羽織りものを用意しておくと安心です。


🍲食事の工夫
  • 夏でも温かいスープや飲み物を積極的に。
  • 冷え・乾燥を防ぐ食材を取り入れ、食欲が落ちないようバランスの取れた食事を心がけましょう。


🥕冷房病対策におすすめの食品
  • ビタミンE:玄米、アーモンド、米ぬか油(血行促進)、ごま
  • 根菜類:人参、れんこん、ごぼう、かぼちゃ(ビタミン・ミネラルが豊富)
  • 温め食材:しょうが(熱を加えたもの)、ねぎ、にんにく(血流改善)
  • 鉄分:ほうれん草など(赤血球を増やし酸素の運搬量UP=体温安定)
  • たんぱく質:大豆製品、魚介類など(筋肉から熱を生む)
  • ビタミンA(βカロテン):人参、かぼちゃ、ほうれん草(粘膜を保護し感染予防)


***


冷房病とあわせて熱中症にも十分な注意が必要です。

特に高齢者や乳幼児は体温調節が難しくなるため、温度と湿度の管理がとても大切です。

少しの工夫で、夏を快適に、元気に乗り切りましょう。






【参考文献】
温活検定公式テキスト 冷え知らず先生が教える温活百科』(監修/一般社団法人 日本温活協会)
改訂新版 いちばん詳しくて、わかりやすい! 栄養の教科書』(新星出版社)
デコ活 適切な室温管理について(環境省)
暑いのに故障した!?夏本番前にエアコンの試運転を!(政府広報オンライン)
適正な室温で快適に!クールビズの提案(政府広報オンライン)





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