- 「一病息災」〜弊社代表・鹿内のメッセージ〜
- 2018年8月29日
弊社代表・鹿内のメッセージをご紹介します。皆さまの「心の栄養」になれば幸いです。
一病息災
平成という最後の夏の真っ盛り、空港からタクシーに乗りました。個人タクシーでかなり走りこんだ車体です。行く先を告げしばらく経ってから、
「運転手さん、どのくらいこの仕事をされていますか?」
「50年ですよ、個人で30年やっています」
「え!失礼ですがおいくつですか?」
「84です」
・・・本当に驚きました。
健康で元氣ならではの方と思い、秘訣を尋ねました。
「がんにもなり、あっちこっち傷んで病気のデパートです。でもね、食べ物には気をつけていますなあ。コンビニや流行りのファストフードの食品はなるべく買いません。せっかく国から貰っている年金や僅かな収入を病院代に充てたくありませんものね」
WHO(世界保健機構)でいう「健康」の定義です。
『病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、社会的にもすべて満たされている状態にあること』
私はこう解釈します。
健康とは病気が一つもないこととは言わない。あっても、元氣な人は元氣。ひと昔前は、「無病息災」というくくりが健康でありましたが、現代社会ではどうでしょうか?一病息災、二病息災、が当たり前になってきているのではないでしょうか?
札幌で「
食と健康財団」のフォーラムがありました。玄米酵素の学術顧問を引き受けてくださっている、北海道大学名誉教授の小林博先生の講演でのことです。
「皆さん、なぜ、こんなにがんが増えてきていると思いますか?」
がん研究で世界的な小林先生の問いかけです。水を打った静けさの会場になりました。先生の答えです・・・
「それは長生きするようになったからです」
寿命が50年の時代には、がんに罹患する前に大半の人は別の病気で亡くなっていたのです。長寿社会の日本。がんだけではなく、長生きした分さまざまな病気が増加している、ある意味でこれも道理でありましょう。とすると、先のWHOの「健康」という定義がますます的確になってきたと思います。
なにがしかの「病」を抱えていてもQOL(生活の質)を維持していて、高齢になっても元氣で働いている、まさに「人生二毛作時代」の到来です。そして、なんらかの社会活動にも関わっていて、やりがいがあり、気持ちが満たされている。ですから、健康とは決してゴールではないのです。
「健康」を維持しながら100年人生を生きてゆく。84歳の出逢った運転手さんが、これからの「健康」のお手本なのです。
株式会社玄米酵素 代表取締役社長 鹿内正孝
弊社情報誌『はい!元氣らいふ2018年9・10月号』より