
「脳機能が気になる」
「最近、幸せを感じることが少ない」
という方、必見!
近年の玄米に関する医学研究のデータから、玄米は脳の健康維持に役立つことが分かってきました。
琉球大学・医学部・益崎教授らの研究結果を元にした、玄米と脳の関係についての医学情報を紹介します。
玄米を食べると、満足や喜びを受け取りやすい脳になる
皆さまは、
ドーパミンというホルモンをご存じですか?
ドーパミンというのは、「幸せ」や「満足」を司るホルモンです。
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食事をして「おいしいな」と感じる
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絵を見たら感動する
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すてきな話を聞いたら感激する
これは全てドーパミンの働きです。
最近の研究で、玄米に含まれるγ-オリザノールが、喜びを受け取るドーパミンの受容体(レセプター)に効いていることが分かりました。
簡単に言うと、
「玄米を食べていると、満足や喜びを受け取りやすい脳になる」ということです。
玄米を食べると、認知機能が良くなる実験結果が!
超高齢社会で大きな問題になっているのが、認知機能の低下です。
玄米のγ-オリザノールは、認知機能を改善する可能性があります。
51週齢のマウス(人間でいうと75歳のおじいちゃん)に脂っこい餌を食べさせると、認知機能が非常に悪くなります。動きも悪くなります。
ところが、γ-オリザノールを混ぜて食べさせると、よく動き、認知機能が上がってくることが分かりました。
人間に当てはめると、
「玄米を食べていると、ある程度の認知機能は良くなる」と予想される結果です。
玄米は毎日食べないと、脳への効果は期待できない
「γ-オリザノール」という物質は、脳に効くのが特徴です。
ネズミにγ-オリザノールを食べさせて、1時間後に解剖した結果、大量のγ-オリザノールが脳に集まっていました。γ-オリザノールは食べると脳に集積して、そこで作用を発揮します。
さらに、口から食べたγ-オリザノールが、何時間くらい脳の中に存在しているのかも調べました。
γ-オリザノールは、摂取後8時間までは脳に存在しているのですが、その後急速に減っていきます。
皆さんに当てはめてお話しすると、朝ご飯に玄米を食べると、夕方3時か4時ぐらいまではγ-オリザノールが脳に行き渡っているということになります。
たまに玄米を食べるだけでは、脳への効果は期待できません。
毎日、毎食 食べ続けることが有効だと思われます。
【出典】「脳で働く玄米成分のパワー」 著者 琉球大学 医学部教授 益崎裕章先生(毎日新聞北海道支社)
British Journal of Pharmacology 172(18) 4519-4534 ,2015
Endocrinology 156:1242-1250, 2015