健康・美容効果が注目を集め、NASAでは宇宙食として研究されるなど、今後ますます健康食品としての価値が高まっている話題のスーパーフード「スピルリナ」。
そんなスピルリナについてご紹介します。
-目次-
1. 話題のスーパーフード「スピルリナ」とは?
2. 動物・植物の両方の特徴をもつ
3. スピルリナはこんな人におすすめ
4. スピルリナ7つの特徴
5. 地球に誕生した最初の生命体の一つ
6. スピルリナは未来食?
1. 話題のスーパーフード「スピルリナ」とは?
スピルリナ(Spirulina)とは、らせん形をした緑色の藍藻類の一種。
福岡県や熊本県で栽培されている高級食材「水前寺海苔」の仲間と 考えていただけるとわかりやすいと思います。
スピルリナという名前は、ラテン語の「ねじれ」や「らせん」を意味する「Spira(英語ではSpiral)」に由来しています。
2. 動物・植物の両方の特徴をもつ
通常、藻類は日光を浴びて光合成でデンプンを作りますが、スピルリナは動物性のデンプンとも言われるグリコーゲンを作る珍しい生物です。
動物と植物の両方の特徴を持ち合わせているため、動物性食品に含まれるビタミンB12が含まれるのも特徴です。肉や魚などの動物性食品を食べないベジタリアンの人は、ビタミンB12が不足しやすいので、スピルリナで補うのがおすすめです。
成人の場合、一日のビタミンB12の食事摂取基準(推奨量)は2.4μgですので、スピルリナ1gで推奨量の約8割が補えます。
3. スピルリナはこんな人におすすめ
栄養管理のしにくい方
食生活が不規則な方
緑黄色野菜が不足がちな方
偏食がちな方
ビタミン、ミネラルが不足がちな方
減量中のため栄養が不足がちな方
4. スピルリナ7つの特徴
特徴1 消化吸収率が95%!
スピルリナの細胞壁は薄く壊れやすいため、消化吸収率はなんと95%!豊富な栄養成分がしっかりと消化・吸収されるからこそ、栄養素としての価値が高い食品といえます。
特徴2 アミノ酸バランスの優れたたんぱく質が豊富(含有率55〜70%)
スピルリナに含まれるたんぱく質は、「必須アミノ酸」をバランス良く含みます。
特徴3 ほうれん草の40倍以上のβカロテン
ビタミンAのもとになるβカロテンが豊富に含まれます。ほうれん草と比べると、約44倍!(100gあたり)
特徴4 ビタミンB群の補給に◎
ビタミンB12をはじめ、ビタミンB1、B2など代謝に欠かせないビタミンB群が含まれます。
特徴5 鉄・カルシウムなどミネラルの補給にも
鉄、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛、コバルトなどの微量元素の補給にもよい食品です。海草に多いヨウ素(ヨード)はスピルリナからは検出されませんので、ヨウ素(ヨード)制限されている方も召し上がれます。
特徴6 葉緑素やカロテノイドなどの植物性色素を含む
緑黄色野菜と同じ緑色の色素「クロロフィル(葉緑素)」や、「カロテノイド(β-カロテン、ゼアキサンチン)」、「フィコシアニン」などの植物性色素を含むため、野菜不足の方におすすめ。
特徴7 多価不飽和脂肪酸のγ(ガンマ)-リノレン酸を含有
リノール酸、アラキドン酸とともに必須脂肪酸の一種であるγ−リノレン酸が約1.3%と他の藻類と比較しても多く含まれています。γ−リノレン酸は体内で代謝され、重要な働きをするプロスタグランジンに変化します。
5. 地球に誕生した最初の生命体の一つ
スピルリナは、地球に誕生した最初の生命体の一つとされています。
実際に、約30数億年前のものと推測されるスピルリナの仲間の化石が、オーストラリアで発見されています。つまり、地球がまだ一面砂漠のような状態であったころに誕生し、環境の変化にも負けず、昔の姿そのままに現在まで生き残ってきた非常に生命力の強い生物といえます。
6. スピルリナは未来食?
国連は人口の増加による食糧難への対策を研究し、1980年UNIDO(国連工業開発機関)が「スピルリナが優れた未来食になる」と発表しました。また、米国NASA(航空宇宙局)と日本JAXA((独)宇宙航空研究開発機構)は共同で、スピルリナを利用した「宇宙の密閉空間で長期間にわたり人間が生活できるシステム」を研究しています。
こんなに良いことがたくさんの”スーパーフード”スピルリナ。
栄養バランスが気になる方は、ぜひ取り入れたいですね。