玄米酵素

食改善を推奨する医師・医療従事者へのインタビュー

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予防・治療の基本は「栄養」。栄養療法ですべての方を健康に。

法政大学教授/下北沢西口クリニック 院長
宮川 路子 先生

予防・治療の基本は「栄養」。栄養療法ですべての方を健康に。

法政大学人間環境学部で教鞭をとる宮川路子先生。医学博士で産業医として働く人の健康管理に携わる傍ら、夜間・休日のみ診療するクリニックを開業している。
多忙を厭わず、患者さんは元より多くの人に、宮川先生が伝えたいと考えているのが“栄養療法”だ。慶應義塾大学で西洋医学を学んだ宮川先生はなぜ栄養療法に行き着いたのか。健康増進や長寿のためには何が大切なのか。宮川先生のクリニックでお話を伺った。

大学院では公衆衛生学を専攻 7年ほど前から栄養療法を始める

 医師を志したのは高校生のとき、父のがん闘病がきっかけです。大学院では病気の原因を探る疫学を学び、予防医学を専門にしてきました。中でも産業保健を専攻。卒業後は大学の他、産業医としても勤務してきました。

 産業医の主な仕事は働く人の健康管理です。生活習慣指導で“未病”の人も健康に保つことを目指しています。担当の事業所は全国平均と比較して健康度が高いという結果は出ていたのですが、近年はがんなどの病気になる人が増えてきました。つまり、生活習慣の改善だけでは限界があると感じたのです。同じ頃、大学で不安や悩みを抱える学生の相談を受ける中で気づいたのが、食生活の乱れです。食事はコンビニ弁当やファストフード、カップ麺などのインスタント食品が多く、お金がないから米ばかり食べているという学生もいました。うつ病で休職した社員も、親元で休養して元気になったのに、一人暮らしに戻ったら再発したというケースもありました。

 これらの経験から、“栄養”が健康の鍵になっていると確信しました。以来、栄養に関する多くの研究資料を調べ、出会ったのが「分子整合栄養療法」です。体内の栄養バランスを整えて病気を予防・治療し、健康増進を図るというものです。ちょうどこの頃、Andrew Saul博士の栄養療法ビデオを偶然目にし、「精神疾患はすべて栄養障害である」という博士の言葉に衝撃を受けました。ビデオには、認知症、精神病、統合失調症などの患者さんの90%が栄養療法により改善したという事例が示されていました。

 もう一つ私が栄養療法に進むきっかけとなったのが、父のがん闘病です。私が高校生のときに父が腎臓がんを発症し、肺への転移で余命数ヵ月と宣告されたのですが、さまざまな民間療法を試みて奇跡的に回復。そのとき取り入れた治療の一つが栄養療法でした。栄養医学を学び始めて、当時父が実践した糖質制限、ビタミンB群・Cの大量摂取がいかに重要だったかがよく分かりました。父はその後、30数年経って再び悪性度の高い耳下腺がんを発症しましたが、標準治療による手術、放射線治療、抗がん剤の他、私が行った統合医療によりがんを克服。89歳となった今も元気に過ごしています。

治療の基本は、まず“栄養” 「玄米酵素」は代えのきかないサプリ

 栄養療法の柱となるのは、糖質制限、高タンパク質、高ビタミン、適切なミネラル摂取です。けれども、例えば最近の野菜は栄養価が低下しており、食事だけで十分な栄養素を摂ることができません。このような場合には、必要な栄養をサプリメントで補充する方針を取っています。また、タンパク質源となる肉や魚にも有害物質などの不安要素はありますが、プラス面を理解しマイナス面を取り除いていけば良いと考えています。

 食品でいえば、玄米はビタミンB群、γ-オリザノール、フェルラ酸、フィチン酸、GABA、食物繊維など豊富な栄養素を含む身体に良い食品です。中でも食物繊維はデトックス作用をもつため、食品の有害物質を吸着して排出してくれる効果があります。更に玄米は、食後血糖値の上昇を抑えるため、肥満や糖尿病の予防作用も期待できます。

 こうした特長をもつ玄米を発酵させることで各種酵素が生じ、アミノ酸やビタミンB群が増加した発酵食品が「玄米酵素」です。「玄米酵素」は他に代わるものがないサプリメントなので、皆さんにおすすめしています。玄米がベースのため、サプリメントが嫌いな方にもすんなり受け入れていただけます。

 私も普段、「玄米酵素」を食べていますが、週に1、2回は昼食代わりに5袋ほど食べてファスティングをしています。お腹がすっきりします。ファスティングが寿命を延ばすのは明らかですが、最近は短い時間の断食でも健康効果があることが分かってきましたので、小まめにちょこちょこやると良いと思います。

※ファスティングについてはこちらの記事をご覧ください。

スーパーセンチナリアンから学ぶ 患者さんが1回しか来ない診療所

 長寿に関しては、同級生が慶應義塾大学医学部で百寿者研究に携わっています。百寿者をセンチナリアンといいますが、近年は長寿化が進み、110歳越えの人、すなわちスーパーセンチナリアンでないと研究対象にならないと話していました。そのスーパーセンチナリアンの共通点はといえば、まず独居でないこと。やはり独居では食事に偏りが出ます。病気になったときの手当てや人との触れ合い(会話)なども難しくなります。加えてADL(日常生活機能)が保たれていること。糖尿病の有病率が低いという結果も出ています。

 現在私は、クリニックでも診療をしていますが、ほとんどの患者さんは1回だけの受診です。それを友人に話すと、「経営的に問題だよね」「評判が悪いみたい」、と笑われますが、私はこれが理想だと思っています。診察では1回2時間ほどかけて必要なことを丁寧にお伝えし、サプリメントはネットで購入していただきますし、血液検査結果も後日メールで送ります。これで多くの方が元気に回復されますから、1回の受診で十分なのです。

 栄養療法の詳細は、ウェブサイトを参照してください。正しい知識を得て、健康増進を目指していただきたいと願っております。

宮川先生の栄養療法サイト
こころと身体の栄養療法

Profile

宮川 路子(みやかわ みちこ)
広島県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科博士課程単位取得退学。医学博士、産業衛生専門医・指導医、社会医学系専門医・指導医、NPO 法人再チャレンジ東京顧問。ストックホルム大学ストレス研究所客員研究員(2007〜2008)、カロリンスカ研究所客員研究員(2018〜2019)。
共著書に『こころの「超」整理法』 (2012、中央経済社)。